栃木県南西部に位置する佐野市はご当地グルメ「佐野らーめん」で知られる。中国伝来と言われる製法で作られた麺と出合った中国出身の京増優美氏は、同市への移住と開業を支援する「佐野らーめん予備校」での研修を経て夫の昌義氏と夫婦2人で昨年6月に「佐野ラーメン 麺や輝(かがやき)」を開業した。青竹を使って麺を打つという、今では珍しくなってきた伝統的な手打ち麺を提供。家族そろって移住した“ラーメンのまち”で地元に愛される店を目指していく。 立ち寄った“ラーメンのまち”で「懐かしい味」 佐野らーめんで知られる佐野市のブランドキャラクター「さのまる」(©佐野市) 優美氏は中国東北部のハルビン出身。千葉県出身の昌義氏とは共通の知人を介して知り合い、2004年に結婚。ビザ取得などの手続きを経て2006年に来日した。その後、神奈川県川崎市内で訪問介護の仕事を夫婦で手掛けた。仕事のかたわら、栃木県内を何度か観光で訪