雑誌『数理科学』の7月号の特集は「重力は語る」です。 この中で阪大の窪田先生が「逆二乗法則の魅力」記事を書いておられます。 さて、この記事の初めの方は「ケプラーの法則から幾何学的に引力の法則を求める」ことを説明されていますが、こういう定理を提示されていました。(この定理を使うとNewtonの引力が比較的簡単に求められるようです。) [条件] 楕円の焦点の一つを点Fとし、楕円上の点Pを考える。 点Pで接線を引き、点Qをこの接線上の任意の点とする。 この点Qを通り、FPに平行な直線が楕円と交わる点を点Rとする。 点Rから直線FPに下ろした垂線の足を点Tとする。 [定理1] 次の関係式が成り立つ。 lim(Q→P)[(RT)2/(QR)]=2L 注)L というのは楕円を極座標表示した場合の r=L/(1+ecosφ) という式の中の「L」です。 この表示については、「楕円についてのおさらい」 h
![楕円の性質_(その1)証明問題付き](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4a3b848cafefbc46bf442111c787e54dba1f8f03/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftnakabou.up.seesaa.net%2F004955831%2F115202501715821292.gif)