太鼓や歌の軽快なリズムに合わせて、逆立ちをしながら風車のように足を振り回す。アクロバティックな動きから繰り出される華麗な蹴り技に圧倒される。ブラジル発祥の格闘技「カポエイラ」だ。 「格闘技、スポーツ、ダンス、音楽。色々な要素があり、人それぞれの楽しみ方ができる」と話すのは「カポエイラ協会コハダン・ジ・コンタス大阪支部」代表の窪山武さん。15年前にカポエイラを始め、現在は指導者として活動している。 「ジョーゴ」と呼ばれる1対1の組み手は、楽器隊らがつくる円陣の中で行う。顔を手でガードしながら足を交互に開くのが基本ステップの「ジンガ」。相手の攻撃をかいくぐって蹴りを出す。 この日の「ジョーゴ」は30分ほど続き、次々と交代する競技者は音楽のリズムに合わせて激しく蹴り合い、熱気と一体感に包まれた。