ウイルス性の感染症で手足のまひなどを引き起こすポリオが、アフリカで根絶されたことが宣言されました。 アフリカ地域でのポリオの状況を判断する独立委員会=ARCCは25日、アフリカで野生株のポリオが根絶されたと宣言しました。 ポリオウイルスは、ヒトの中枢神経系に達した場合、手足のまひなどを起こし、日本でも戦後、流行した時期がありましたが、ワクチンの定期接種によって根絶されています。 アフリカでは、1990年代、ポリオによって年間7万5000人の子どもたちが一生残る手足のまひを抱える状況でしたが、ワクチン接種が進み、野生株のポリオウイルスについては2016年、ナイジェリアで確認されたのが最後となっていました。 WHOアフリカ地域責任者のマツィディソ・モエティ氏は「アフリカにとって重要な一里塚だ」とした上で、生ワクチン由来のポリオは現在、アフリカの16か国で報告されていることから、引き続き対処が必