教基法改正情報センター<解説> 文科省「全国学力・学習状況調査」をどう考えるのか?(暫定版) 2007年4月10日 1 文科省は「(平成19 年度)全国学力・学習状況調査」(以下,新学力テストまたは新学テ)の目的をどのように説明しているのか? 「新学テ」広報用リーフレットによると,2つの目的が想定されています。第1の目的は,「全国的な義務教育の機会均等と水準向上のため,児童生徒の学力・学習状況を把握・分析することにより,教育の結果を検証し,改善を図る」ことです。また第2の目的は,「各教育委員会,学校等が全国的な状況との関係において,自らの教育の結果を把握し,改善を図る」(傍点引用者)ことです。つまり,子どもたちの学力を計測することによって国レベルおよび地方教委・学校レベルの教育施策・実践の改善へのフィードバックを得ようというわけです。 「学力低下」への懸念,国際的な学力調査における順位低下
テーマ:地方教育行政法改正案の批判的検討 報告者:中嶋 哲彦(名古屋大学) 2007年4月8日 1 地方教育行政法改正の特徴または効果 地方教育行政法改正案の個別の改正内容を見る前に、改正案の全体としての特徴または効果を確認しておきたい。 まず、地方団体や政府内部から教育委員会廃止論が提起されているなかで、文科省が地方教育行政を統制するルートとしての教育委員会制度を維持するために、廃止論に譲歩するポーズを取りつつ、実質的には現行教育委員会制度を温存する方向での改正を行おうとしている。 そして、文科省による統制の手法の一つとして、「目標管理」と「事後評価」を導入使用としている(もう一つの手法として、後述するように権力的統制がある。)。その際、教育委員会に対して、自己決定と自己責任を求め、点検・評価を通じて地方公共団体・教育委員会に括弧つきの自律性を求めている。しかし、これは文科省が枠付けかつ
テーマ:学校教育法改正案の批判的検討 報告者:世取山 洋介(新潟大学) 2007年4月8日 1 学校法の意義と改正案の内容 学校法は①学校体系の明示、②学校の設置および行政による学校管理、③学校組織および学校運営、④児童・生徒管理を目的とし、教育基本法との一体性を有している。今回の学校法改正案では、形式的には、章立てが変更されている。章立てを年齢順にすることを原則としているが、新設された「第2章 義務教育」の後に「第3章 幼稚園」が配置されている。これは「幼稚園」を固有の教育段階として見ているというよりも、義務教育の準備段階として見ていることに由来しているものと考えられる。そして、47年制定以降のモザイク的な修正を示していた「□章の□」を「□章」に整理しなおすのと同時に、「□条の□」を「□条」に整理しなおしている。 文科省は学校法の改正の目的を、①各学校種の目的および目標の見直しなど、②副
教育基本法「改正」情報センター主催 緊急集会! 学校法、教免法、地教行法「改正」で教育はどうかわる? ―教育三法の批判的検討― 教育職員免許法改正案の批判的検討 2007.4.8 於:明治大学研究棟4階第一会議室 浪本勝年(立正大学) 政府は、2007年3月30日、「教育職員免許法及び教育公務員特例法の一部を改正する法律案」などの教育三法案を国会に提出した。ここで検討するのは、そのうち教育職員免許法(以下、「教免法」という。)の「改正」案についてである。 今回の教免法「改正」案の主なねらいは、教員の免許状に「更新制」を導入することである。そこで、この更新制について考えるにあたって、教員免許状制度の歴史的経緯を押さえた上で、この教免法「改正」案を批判的に検討していくこととする。 , Ⅰ 日本における教員の免許状制度の変遷 1 戦前の免許状 ①許状制度の創設 1880(明治13)年12月28
テーマ:教育三法提出に至るまでの経緯の批判的検討 報告者:大橋 基博(名古屋造形芸術大学) 2007年4月8日 1 報告の狙い 報告のねらいは、教育三法改正案の出てくる経緯を分析しその正統性を検討することであるが、結論的にいうならば、教育三法改正案は、そのプロセス、中味ともに異常ともいえるものである。 2 教育三法提出の背景 まず、教育三法改正案提出の背景には、以下のような五つのことが考えられる。 ①1947年教育基本法の「改正」、②教育再生会議の議論・報告、③教育基本法改正前から進められていた改革の加速、④総裁選の公約であった安倍首相の「教育再生論」と支持率低下の中での政権浮揚策の模索、⑤地方分権一括法で失われた文科省の権限の回復、である。 3 教育三法作成過程の問題点 教育三法改正案の作成過程の問題点としては、2つのことがあげられる。1つは「教育再生会議の位置づけと運営の問題点」、2つ
(01/02)【越年動画】アテナイのアクロポリス(アテネ) (12/31)【年末の御挨拶】良いお年をお迎えください (08/20)【インフォメーション】わがLinktree(リンクツリー) (04/24)【音源】有志が作成したらしい「れいわ新選組応援歌」 (01/01)賀正 (08/03)【プチ日記】マストドン(Mastodon)をせっせと更新中 (12/27)年末のごあいさつ「2019年もありがとうございました」 (07/21)本日は第25回参議院議員通常選挙の投票日である (12/27)当ブログの後継ブログのデザインを一新した (11/21)当ブログのサイドバーを手直しした (07/14)【お知らせ】当ブログの「後継ブログ」をせっせと更新しております (03/31)〔ひとりごと〕今年度も今日でおしまい (01/16)【お知らせ】当ブログの「後継ブログ」をせっせと更新しております (01
所用を済ませてからボランティアの会合に少しだけ出席させていただいてきました。 そこで先輩(亡き母と同じ年)の方と都知事選のこと、生物兵器の恐ろしさなども少し話し、帰りは友人と銀座までいっしょになり近況などを語りました。 今日も、銀座はわずか先の国会で何もなかったかのような平穏さと賑わいです。 ここでもまた、教育基本法改悪の頃感じたおそろしさと、第二次世界大戦前の東京市内のにぎやかさのことを思い出します。 でも、誰もが真実を知らされていない、そう考えれば、これからできることも大きい。 これから参議院の通過を止めることは間違いなく行うべきことだとわたしは考えています。 そのために、直近の統一地方選後半がきわめて有効です。 投票法が暴力により成立して構わないというわけはありませんが、さらに参院選のことも考えたいと思います。 暴力を出自とするこの投票法によって改憲を食い止めるという観点では、志村建
東京・国立市の平和運動のネットワーク 日々の暮らしの中に、足下から平和を 地域で平和や人権、環境を育む動きを伝えます <国立市民は石原都政を拒否した> 8日に投開票された東京都知事選挙は、現職の石原慎太郎が三選を果たした。石原は281万票を獲得し、2位の浅野史郎に100万票以上の大差をつけて「圧勝」したと報じられている。しかし、選挙結果をよく見てみると、決して石原の圧勝といえるものではない。浅野は170万票に留まったが、3位の吉田万三の63万票と合わせれば233万票になり、石原との差は約48万票である。前回2003年の知事選では、石原が308万票を獲得し、2位と3位の候補の票の合計に200万票近い差をつけたことを考えると、今回の選挙は反石原票が大幅に増えていることがわかる。 さらに注目すべきは、国立市での各候補の得票である。国立では、 石原 15568 浅野 12237 吉田 4150
ユンソナ「親日ではなければ反日という黒白論理残念」 中央日報2007.04.13 11:50:53 低気温のエクスタシー 女優ユンソナさん「親日でなければ反日という黒白論理は残念」 韓国の女優、ユンソナさん(32才)の話。 従軍慰安婦問題について、日本の若い世代や芸能人と意識や知識の差を感じるという旨の発言をしたら、案の定というか、「反日だ」とバッシングが集中。 不特定多数のだけではなく、芸能人同士でも「反日扱い」の空気を強く感じたらしく、上記の様な遺憾の意をコメント。 そして、そのコメントに更に非難が集中しているって所ですね。 YAHOO BLOG検索にて、「ユンソナ 慰安婦」での結果 YAHOO BLOG検索にて、「ユンソナ 親日 反日」での結果 怒るとか間違ってると思うとかじゃなくて、ただただ、気持ち悪くて、そしていたたまれなさを感じます。 上から順に読んでみたけど
読者各位へ Web評論誌『コーラ』を2007年04月15日に創刊いたしました(無料)。 Web評論誌『コーラ』創刊のご案内 「コーラ」編集委員会 本誌は、〈思想・文化情況の現在形〉を批判的に射抜くという視座に加えて、〈存在の自由〉〈存在の倫理〉を交差させたいと思います。そして複数の声が交響しあう言語‐身体空間の〈場〉、生成的で流動的な〈場なき場〉の出現に賭けます。賭金は、あなた自身です。 ★サイトはこちらです(すぐクリックを!) ★本誌のご紹介も、よろしくお願い申し上げます。 Web評論誌「コーラ」(すぐクリックを!) ●創刊の辞● 方向感覚を研ぎ澄ましながら ――論争的/論創的に 「コーラ」編集委員会 ●シリーズ〈倫理の現在形〉第1回● 「嫌倫家」末木文美士氏への違和感 ――『仏教vs.倫理』をめぐって 広坂朋信 ●連載● 哥とクオリア/ペルソナと哥 第1章 「クオリアとペルソナ」仮名序
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