大阪府の橋下徹知事は4日、多重債務者を対象にした府の無料法律相談事業について、弁護士の派遣を受けている大阪弁護士会に年300万円の委託費を無料にするよう要望した。 同事業は2004年4月にスタート。相談は府庁で週2回あり、年100人近い弁護士が参加し、委託費から弁護士に日当が支給されている。 橋下知事はこの日午後、大阪市北区の同弁護士会館を訪れ、無料化を要請。同弁護士会の上野勝会長は「多重債務関連の広報を強化したり、相談回数を増やしたりするなど、府が救済に努力するなら前向きに検討する」と回答したという。 橋下知事が同弁護士会を訪問するのは就任後初めて。上野会長は、橋下知事の司法修習生時代から面識があり、「当選おめでとう。ずいぶん大人になって」と祝福。橋下知事は「こんな形で来るとは思いませんでした」と笑顔を見せ、握手を交わした。 橋下知事は18日、多重債務問題について、府内自治体の担当職員ら