里親に引き取られて、元気に暮らすジンジャー。右の後ろ脚が外側に曲がったままになる障害を抱えている=里親提供 ◆ウサギを飼う人が増える一方、「捨てウサギ」の問題が深刻です。 ◇生態知らぬ飼い主多く--「大きくなった」「なつかない」、「野良」繁殖も 浜松市のマンションにミニウサギのジンジャー(オス、3歳)が来たのは2年半前。右の後ろ脚が外に曲がるという障害を抱えているが、飼い主の主婦(30)は「元気に跳ねています。リラックスして寝転がる姿がかわいい」と目を細める。 寒い冬の日、ジンジャーは市内のペットショップ「箱うさぎ」のシャッター前に捨てられていた。入っていた段ボール箱には「この子たちをよろしくお願いします」の張り紙が1枚。経営者の伊藤知美さんが開けると、箱の中で2匹が体を寄せ合っていた。もう1匹は間もなく死んだ。 伊藤さんの依頼でジンジャーを預かり、そのまま飼うことになった主婦は憤る。「障