大阪府の橋下徹知事が、府と大阪市の再編像となる「大綱」づくりを両議会の各会派に求めた。11月ごろの市長選時にもくろむ知事選とのダブル選で、争点化を目指す。自ら政治日程を示し、他党を議論の土俵に引き込む狙いだが、市議会を中心に反発が出ている。 ◇ 「11月にダブル選とすれば、9月に大阪の将来像を示す大綱を出す。各会派が7月くらいには、たたき台を出さないといけない」 橋下氏は18日、知事・市長ダブル選に向け、府市再編の大綱づくりを両議会各会派に期限付きで求める考えを報道陣に示した。自ら率いる「大阪維新の会」でも、大綱の策定メンバーの人選を進めている。 第1党になったが、目標の過半数に達しなかった市議選を、橋下氏は「敗北」と表現。大阪都構想も「いったん白紙」とした。大綱づくりを呼びかけたのは、府市再編の議論を仕切り直すことで、各党を巻き込もうとする狙いがある。 橋下氏は今後のスケジュ