東京都知事選(29日告示、12月16日投開票)に、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(65)が無所属で立候補する意向を固めた。9日、都内で記者会見し正式表明する。脱原発や格差是正、石原都政からの転換を求める有志市民が支援する統一候補として、選挙戦に臨む。 宇都宮氏は8日夜、脱原発グループが都内で開いた集会に出席し、「(石原氏のような)側近だけで思いつきの政治をするのではなく、主人公である都民の意見を大切にしたい」と意欲を示した。 宇都宮氏は複数の市民団体などが擁立を検討。6日に評論家の佐高信氏ら文化人で結成した「人にやさしい東京をつくる会」の記者会見に同席し「他の人が辞退し、市民グループがぜひということなら検討せざるを得ない」と話していた。脱原発を軸とした候補には元内閣府参与で反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠氏(43)の名も上がっていたが、湯浅氏が不出馬を明言し、宇都宮氏に一本化する流れ