文部科学省は7日、道徳の副教材「心のノート」を小中学生全員に配布する方針を固めた。民主党政権の事業仕分けで予算が削られ配布をやめたが、政権交代で復活する。平成24年度補正予算案に約6億円を盛り込む。 重大な少年事件の発生などを受けて14年に作られた。小学校の低、中、高学年と中学校用の4種類で、思いやりや友情の大切さなどを伝える内容。22年度からはインターネット上で掲載していた。 文科省は補正予算の成立後速やかに配布。25年度中には省内に専門家会議を設置して改訂版を作る考え。 事業仕分けで別の調査との重複が指摘され、22年度から抽出方式となった全国体力テストも、25年度から小5と中2全員が受ける形に戻す方針。反復横跳びや50メートル走といった実技のほか、生活・運動習慣も聞く。