近ごろ、本屋がバンバン潰れまくっている。あれだけ危機的状況と言われ続けてきたのに、大胆な転換ができなかったツケがいよいよ回ってきた。出版流通業界の人たちは、その原因をスマホに押し付ける暇があったら、新たな売り場づくりを考えるべきだったのに。 実際、本屋以外の場所で「本」を集客の目玉にする動きが広がっている。2月29日放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)は、無印良品やH.I.S.など、従来にない店づくりで売り上げアップに成功している例を紹介した。 「無印良品有楽町」は編集工学研究所と連携 無印良品有楽町店の様子 東京・有楽町の「無印良品有楽町」は去年9月のリニューアルで、店の中央に2万冊の書籍コーナーを設置した。本棚は洋服や雑貨、ワイン売り場にも並び、まるで本屋の中で服や雑貨を売っているようだ。 本選びは編集工学研究所と連携して行い、改装後は売り上げが15%アップ。本を購入した