大阪市淀川区の学校法人森友学園が運営する塚本幼稚園(同区)に隣接する公園を「幼稚園が独占的に球技に使用している」とする地域住民の声があり、市が公園内の緑地化を計画したところ、大阪維新の会の市議2人と同法人の籠池泰典理事長が反対し、市が計画を撤回していたことが9日、分かった。 市の記録や地域住民などによると、塚本幼稚園は平成20年以降、隣接する新北野公園の西側スペースで体育の授業の一環として、市への届出なしに園児にラグビーやサッカーなどの球技をさせていた。市は条例で、公園で他人に危害を及ぼす恐れがあるボール遊びを禁じ、催しの際には事前に市に届け出るよう規定している。 地域住民は「公園は地域全体の共有物だ」と幼稚園に抗議。対策として22年4月、公園西側の中央部に花壇を整備し、東側に植樹の緑地化を行うことで大々的な球技ができないようにする措置を市に要望した。 市はいったん緑地化を決定したが、着工