学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題をめぐり、自民党と民進党は4日、衆参両院で10日に閉会中審査を実施することで合意した。「総理のご意向」と記された内部文書の存在を証言した前川喜平・前文部科学事務次官を参考人招致することでも一致した。安倍晋三首相の出席は自民側が改めて拒否した。 閉会中審査は、自民の竹下亘と民進の山井和則の両国会対策委員長が国会内で会談して、内閣・文科両委員会の連合審査会の形で行うことを決めた。自民は当初、実施に消極的だったが、東京都議選で示された民意に一定の配慮を示した形だ。 野党が求めていた首相が出席する予算委員会の集中審議については、竹下氏が「10日の状況を見て総合的に判断する」と説明。山井氏は「国民が期待しているのは安倍総理出席の予算委だ」と反発しており、首相が欧州歴訪から帰国する翌日の13日以降の開催について協議を続ける。 会談に先立ち、民進、共産、自由