佐賀県神埼(かんざき)市の民家に陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した事故で、陸自は14日、主回転翼の4本の羽根と回転軸をつなぐ「メインローターヘッド」は新品ではなく、中古品だったと訂正した。これまでは直前の整備で新品と交換されたと説明してきたが、その後の調査で別の機体で使われた際に不具合が出た後、修理したものと判明。陸自は「修理と事故の関係は不明」としている。 陸自によると、交換したローターヘッドは別の同型機で845時間にわたって使用したが、別の部品とヘッドとの接続部の一つに摩耗が見つかり、2011年に米国のメーカーに修理に出していた。ヘッドは計1750時間まで使えることになっており、事故機のヘッドを定期整備で交換する際に、保管されていた修理済みのヘッドに替えたという。