校内人事に関する文部科学省の調査結果を受け、橋下徹・大阪市長は30日、市役所で報道陣に「大阪の教育現場は異常。陰山英男・府教育委員長らは責任を取って辞めるべきだ」と述べ、府知事時代に自ら招いた陰山氏らを批判した。 橋下市長は教員間の選挙について「みんなで決めた方が楽だとか、進めやすいというのは、校長としての責任放棄だ」と強調。府の教育行政トップの陰山氏に矛先を向けた形だ。 「百ます計算」の実践で実績を上げていた陰山氏は2008年、府知事だった橋下市長の就任要請を受けて、府教育委員に就任。当時、橋下氏は陰山氏を「プロ中のプロ」「世界最強」などと絶賛していた。 ただ、11年には、橋下氏率いる大阪維新の会が提出した首長主導の教育基本条例案を、陰山氏が「横暴だ」と反発するなど、両氏の間には溝も出来ていた。