かつて飛ぶ鳥を落とす勢いで株価が上昇していたトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ。特別買収目的会社(SPAC)との合併合意に基づくロックアップ解除を目前に、株価が急落している。 トランプ前大統領のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディアは、5月中旬には100億ドル(約1兆4400億円)近い時価総額があった。それが今では34億ドルを割り込んでおり、ピークから69%縮小した。売りが加速したのはこの1カ月。27営業日のうち22日で下げ、1カ月での下落率は45%を超えた。ロックアップは今月19日にも解除される見通し。内部関係者が持ち株を放出できるようになるため、株価への圧力は強まる一方だ。 転落が始まった背景には、長年自分のソーシャルメディアを使ってきたトランプ氏が「X(旧ツイッター)」に戻ってきたことに対するリテール投資家の困惑がある。米大統領選で対