モデル線(モデルせん)、モデル線区(モデルせんく)とは、鉄道などにおいて、先進技術などの実験や広報などの場などといった、「モデル」として設定された路線およびその区間を指す語である。 本項では東海道新幹線におけるモデル線とその付属施設・組織について記述する。 新幹線計画におけるモデル線、モデル線区とは、東海道新幹線の建設時に日本国有鉄道(国鉄)が先行完成させた試験用区間である。神奈川県小田原市と高座郡綾瀬町(現・綾瀬市)付近を結ぶ約30キロメートルの区間で、全線開通後は東海道新幹線の路線の一部に組み込まれた。鴨宮基地(かものみやきち)がおかれ、モデル線管理区がこれを管理した。開業から50年以上を経た現在では「鴨宮モデル線区」などとも呼ばれる。 東海道新幹線の建設では、それまでにない広軌高速電車の研究開発から開業までを、1959年(昭和34年)から1964年(昭和39年)までのわずか5年という