約1万年前、ミュージシャンたちはライブにアンプもギターも持ち込んでいませんでした。じゃ、どんな楽器だったのかって? それは、リソフォン(板状の岩を並べて叩く石琴のような楽器)や反響音を鳴らす岩だったのです。 これまでに見つかった最古のリソフォンは、 3月下旬にパリで開催されたコンサートで初めて現代のライブに登場しました(残念ながら、これが最後のコンサートにももなりますが)。 紀元前2500〜8000年のものと見られるこの石楽器は、今回、フランス国立管弦楽団の3夜連続公演で演奏されることに。パーカッショニスト4人による演目は、彼らのためにフランスの作曲家Philippe Fenelonさんが作曲した「Paleomusique」というナンバーでした。 ところで、この石を楽器だとを認識したのは、考古学者たちですら数年前のことなんだそうです。20世紀のはじめにサハラから持ち帰られた長くて平たい石は