◇事務所側、記載か 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の会計処理を巡る問題で、東京地検特捜部が昨年3月、陸山会事務所から「先生に4億円を返す」と記された手書きメモを押収していたことが分かった。04年の土地購入資金として小沢氏から受領した約4億円を07年に陸山会が小沢氏に戻した際、事務所関係者が記したとみられる。また、04年に受領した約4億円を陸山会の口座に入金した際、通帳の入金記録の横に「先生」と手書きしていたことも判明した。 特捜部は、小沢氏の手持ち資金が陸山会との間で行き来していたことを裏付けるものとみて、任意での事情聴取に応じるよう小沢氏側に既に要請している。 陸山会を巡っては04年10月、当時の事務担当者で小沢氏の私設秘書だった同党の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=が小沢氏の手持ち資金から現金で約4億円を受領し、陸山会の口座に集約して東京都世田谷区の土地476平方