東芝が携帯電話事業から撤退する方針であることが3日、分かった。富士通と設立した携帯電話事業の共同出資会社「富士通東芝モバイルコミュニケーションズ」(川崎市)の保有株式をすべて富士通に売却する。富士通は2012年前半にも共同出資会社を完全子会社化する。 富士通東芝モバイルは、東芝の携帯電話事業を切り出す形で昨年10月発足。富士通が80・1%、残る19・9%を東芝が出資している。富士通の携帯電話事業は現状では本体が手掛けている。富士通は完全子会社化後、本体の携帯電話事業を統合し、効率化とコスト削減を目指す方針。 富士通東芝モバイルは、主にKDDI(au)向けの携帯電話を開発、販売。富士通と富士通東芝モバイルを合わせた国内出荷台数は2位。調査会社IDCジャパンによると11年1~3月期の国内シェアは21・5%と、首位のシャープ(23・0%)に迫っている。 東芝は「現時点では何も決まっていない」とコ