伊東深水、川瀬巴水、吉田博、橋口五葉。千葉市美術館の「新版画」コレクションが一挙に公開大正初年から昭和のはじめにかけて興盛した「新版画」。伊東深水、川瀬巴水、吉田博、橋口五葉をはじめとした代表的作家の作品とともに、その歴史を通覧する展覧会「新版画 進化系UKIYO-Eの美」が千葉市美術館で開幕した。
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伊東深水、川瀬巴水、吉田博、橋口五葉。千葉市美術館の「新版画」コレクションが一挙に公開大正初年から昭和のはじめにかけて興盛した「新版画」。伊東深水、川瀬巴水、吉田博、橋口五葉をはじめとした代表的作家の作品とともに、その歴史を通覧する展覧会「新版画 進化系UKIYO-Eの美」が千葉市美術館で開幕した。
今年、第25回の開催をむかえる「文化庁メディア芸術祭」が、次年度の作品募集を行わないと発表した。 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門でその年の優れた作品を顕彰し、展示等の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合祭として開催されてきた文化庁メディア芸術祭。 1997年度の初開催以来、優れたメディア芸術作品を募集・顕彰するとともに、受賞作品の展示や上映、シンポジウム等の関連イベントを実施してきた本祭が、次年度の作品募集を行わないとウェブサイトにて発表した。今後の動向については未発表。 なお、先年度募集の作品を紹介する第25回「文化庁メディア芸術祭」は、9月16日〜26日に日本科学未来館などで開催する予定となっている。
約20年ぶりの大規模回顧展。「マティス展」が2023年に東京都美術館で開催決定20世紀初頭の絵画運動であるフォーヴィスム(野獣派)の中心的な存在として知られるアンリ・マティス。その日本では約20年ぶりとなる大規模な回顧展が東京都美術館で開催される。会期は2023年4月27日〜8月20日。 「マティス展」チラシ 20世紀美術を代表するフランスの巨匠で、フォーヴィスム(野獣派)の中心的な存在として知られるアンリ・マティス(1869〜1954)。その日本では約20年ぶりとなる大規模な回顧展が、2023年4月27日〜8月20日の会期で東京都美術館で開催される。 本展は、世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するパリのポンピドゥー・センターの協力を得て開催されるもの。84歳で亡くなるまで、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩とかたちの探求に捧げたマティスの生涯を、絵画に加えて、彫刻、素描、版画
ついに開館。大阪中之島美術館の膨大な収蔵品を「超コレクション展」で見る2月2日にオープンする大阪中之島美術館。オープニングを飾るのは、これまで30年以上にわたり同館が収集してきた収蔵品を紹介する「Hello! Super Collection 超コレクション展 ─99のものがたり─」だ。 展示風景より、佐伯祐三《郵便配達夫》(1928) 2月2日のオープンが迫る大阪中之島美術館。そのこけら落としとなる展覧会が、これまで同館が収集してきたコレクションを紹介する「Hello! Super Collection 超コレクション展 ─99のものがたり─」だ。展覧会のハイライトを開館に先んじてお届けする。 大阪中之島美術館 大阪中之島美術館の計画が立ち上がったのは1980年代。1990年に準備室が開設されて以来、じつに30年越しの美術館開館となる。今回のコレクション展は、オープンまでのあいだも連綿
写真家・切り絵作家、今森光彦(いまもり・みつひこ)の展覧会「今森光彦展 いのちめぐる水のふるさと -写真と切り絵の里山物語-」が佐川美術館で開催されている。 今森は1954年滋賀県生まれ。大学卒業後に独学で写真技術を学び、80年よりフリーランスとして活動。琵琶湖をのぞむ田園風景の中にアトリエを構え、自然と人との共存を里山というキーワードで表現し続けている。写真集や写真絵本など著書多数。第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞をはじめ、数々の賞を受賞する。またNHKのテレビ番組でも、その活動や里山での暮らしぶりが紹介されている。 人と自然が共生する「里山」。そのなかで生み出される豊かな営みを見つめ続けてきた今森は、写真作品のほか、蝶や鳥、植物をモチーフに、精緻で生き生きとした作品をつくる切り絵作家としても知られている。その深い洞察力により、たった1本のはさみから生み出される作品は、生き物の
会田誠 紐育空爆之図(戦争画RETURNS) 1996 高橋龍太郎コレクション蔵 零戦CG制作=松橋睦生 撮影=長塚秀人(C) AIDA Makoto, Courtesy of Mizuma Art Gallery 「会場芸術」を提唱し、豪放な筆致で大画面の作品を描いた近代日本画の巨匠・川端龍子(1885~1966)。大田区に暮らした龍子が、1963年に自らの発意と設計によって自宅の前に開館したのが龍子記念館だ。現在は大田区がその事業を引き継いで運営を行っており、今年で30年目を迎える。 この大田区立龍子記念館で、コラボレーション企画展として「川端龍子vs. 高橋龍太郎コレクション―会田誠・鴻池朋子・天明屋尚・山口晃―」が開催される。会期は9月4日~11月7日。 川端龍子 源義経(ジンギスカン) 1938 大田区立龍子記念館蔵山口晃 五武人圖 2003 高橋龍太郎コレクション蔵 (C)
映画『宮本から君へ』助成金不交付で原告が勝訴。芸術文化振興会に不交付取り消し命じる文化庁所管の芸術文化振興会が映画『宮本から君へ』に対する助成金1000万円を不交付とし、この行政処分の取り消しを求めた訴訟で、原告側が勝訴した。 芸術文化振興会を提訴した原告と弁護団(2019年撮影) 独立行政法人日本芸術文化振興会(芸文振)が映画『宮本から君へ』に対する助成金1000万円を不交付とし、映画制作会社・スターサンズが不交付決定の取り消しを求めた訴訟の判決が東京地方裁判所で21日、行われた。原告の訴えが認められ、芸文振に決定の取り消しが命じられた。 本件は、文化庁が所管する芸文振によって内定が出されていた同作への助成金の交付が、出演者のひとりであるピエール瀧がコカインの使用・所持で有罪判決を受けたことを理由に、「公益性の観点から」不交付とされたもの。 この不交付決定に対して、原告は、憲法第21条で
ピカソによる女性の扱いに抗議。スペインの美術教授らがピカソ美術館でサイレントデモスペインの美術教授であるマリア・ロピスとその学生たちが、ピカソの女性への扱いに抗議するためにバルセロナにあるピカソ美術館でサイレントデモを行った。その狙いとは? マリア・ロピスとその学生たちが行ったデモの様子 Photos by Ismael Llopis. Courtesy of Maria Llopis キュビスムの大家であるパブロ・ピカソ、その女性に対する扱いに抗議するため、スペインの美術教授であるマリア・ロピスとその学生たちが、バルセロナにあるピカソ美術館でサイレントデモを行った。 バルセロナの美術学校エスコーラ・マッサーナで「アートとフェミニズム」コースを教えているロピスが企画した今回のデモでは、参加者たちが「Picasso, women abuser(ピカソ、女性虐待者)」「Picasso, la
昭和の「キャバレー王」のコレクションが一堂に。東京ステーションギャラリーで「コレクター 福富太郎の眼」開幕東京ステーションギャラリーで「コレクター 福富太郎の眼」が開幕した。本展は、昭和の「キャバレー王」と呼ばれた福富太郎のコレクションから約80点を一堂に紹介するものだ。 1964年の東京オリンピック景気を背景に、全国に44店舗にものぼるキャバレーを展開して、「キャバレー王」の異名をとった実業家・福富太郎(本名=中村勇志智、1931~2018)。そのコレクションを一堂に紹介する展覧会「コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画」が東京ステーションギャラリーで開幕した。 展示風景より、左から鏑木清方《薄雪》(1917)、《刺青の女》(1913) 福富は16歳で銀座のキャバレーのボーイとなり、31歳のときにキャバレー「銀座ハリウッド」をオープン。その後キャバレーを全国展開し、昭和の
東京・両国の東京都江戸東京博物館が、来年4月から長期休館に入ることがわかった。 同館は開館から約30年が経過。設備をはじめ施設全体の経年劣化が進んできていることから、全面的な設備機器更新等の大規模改修工事を行うため、2022年4月1日から2025年度中までの予定で休館する。 江戸東京博物館は1993年に開館。「メタボリズム」の提唱者として知られる菊竹清訓が設計を手がけた高床式の倉をイメージしたユニークな建築が特徴で、常設展では江戸・東京の歴史と文化を実物資料や復元模型などを用いて紹介してきた。また、年5~6回の特別展・企画展を開催するほか、講座や体験教室などの活動を展開している。 同館は4月4日まで、ベルリン国立博物館群の「エジプト博物館」に収蔵される、古代エジプト・コレクションのなかから約130点の名品を展示する特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」を
退廃、グロテスク、エロティック。「あやしい絵」展に見る近代日本の「あやしい」表現の数々明治期ごろから大衆に広まった退廃的、妖艶、グロテスク、そしてエロティックな表現。こうした「あやしい」表現を紹介する「あやしい絵展」が、東京国立近代美術館で開幕した。会期は5月16日まで。 展示風景より、北野恒富《淀君》(1920)部分 2021年5月11日追記:本展は緊急事態宣言延長によって会期途中で閉幕した。 明治期に生まれた退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといった「あやしい」表現を紹介する展覧会が東京国立近代美術館で開幕した。会期は5月16日まで。 同展では、幕末から昭和初期にかけて制作された絵画や版画、雑誌・書籍の挿図などを集め、時代ごとの多様な作品から「あやしい」表現の変遷を「幕末〜明治」「明治〜大正」「大正末〜昭和」の時代ごとに分かれた3章構成で追う。 「あやしい絵展」のエントランス 1章
政府は3月5日の閣議で次期文化庁長官を決定。4月1日付で作曲家の都倉俊一が就任する。現在の宮田亮平長官は今月末で任期満了となる。 都倉は1948年東京都生まれ。学習院大学在学中に作曲家としてデビューし、山口百恵の「ひと夏の経験」やピンク・レディーの「ペッパー警部」など数々のヒット曲を手がけており、「日本レコード大賞 作曲賞」「日本歌謡大賞」「東京音楽祭最優秀作曲賞」「日本セールス大賞 作曲賞、編曲賞」「日本レコード大賞」などの受賞歴がある。また2018年には文化功労者。日本作曲家協会常務理事や日本音楽著作権協会(JASRAC)会長などを経て、16年4月に日本音楽著作権協会特別顧問に就任した。 文化庁長官に民間人を起用するのは青柳正規、宮田亮平から3代連続で、これが7人目となる。 いっぽうの任期満了となる宮田長官は東京藝術大学学長からの転身となったが、「あいちトリエンナーレ2019」に対する
黒河内真衣子による長野県立美術館のユニフォームが発表。Mame Kurogouchiの美術館初展覧会も開催4月10日に長野県信濃美術館をリニューアルして開館する「長野県立美術館」。オープンに合わせてMame Kurogouchiのデザイナー・黒河内真衣子により一新されたユニフォームのデザインが発表された。また、美術館では初となるMame Kurogouchiの単独展覧会「10 Mame Kurogouchi」(テンマメクロゴウチ)も6月より開催される。 改築のため休館している長野県信濃美術館の建物と名称を一新し、2021年4月10日に長野市に開館する「長野県立美術館」。同館の開館に合わせて、Mame Kurogouchiのデザイナー・黒河内真衣子により一新されたユニフォームのデザインが発表された。 新たなユニフォームは、襟ぐりを深くカッティングしたドレスと、ゆるやかな曲線を持つダブルブレス
平山郁夫、東山魁夷、片岡球子の偽版画流通が発覚。業界団体らが臨時の調査委員会を設立へ平山郁夫、東山魁夷、片岡球子の贋作版画の流通が判明。業界団体や販売した可能性のある百貨店が対応に追われている。 日本現代版画商協同組合(日版商)が、平山郁夫、東山魁夷、片岡球子の3作家の版画作品10点の贋作が流通していることを確認した。これを受けて、贋作を販売した可能性のある百貨店も対応を行う事態となっている。 日版商の理事長・青木康彦によれば、今回、贋作を販売したのは日版商の会員だった画商。贋作の存在を疑った別の複数会員が、2020年の春ごろより調査を開始し、秋口には贋作制作の証拠を入手。関わった画商も贋作の制作を認めた。同協会は臨時総会を開き、12月14日に画商を除名処分としている。 今回、贋作の制作に関わった摺師が3作家以外の贋作を制作していたとの報道もあるが、他作家の贋作の存在を決定づける報告は、2
黒瀬陽平とカオスラによるハラスメント被害者を支援する団体が設立。ウェブサイトで経緯や文書を公開黒瀬陽平と合同会社カオスラによるハラスメント被害を受けた安西彩乃の民事訴訟、そして被害回復の支援を目的とする団体「Be with Ayano Anzai」が設立された。ウェブサイトでは、経緯や訴訟に関する文書が公開されている。 黒瀬陽平によるセクシュアルハラスメントと、合同会社カオスラによる組織的パワーハラスメントの被害を受けた安西彩乃の支援を目的とする団体「Be with Ayano Anzai」が立ち上げられた。 本件の発覚は2020年7月23日。株式会社ゲンロンが「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」の事業において、「重大な契約違反を確認」したとしてカオスラとの契約解除を発表。その翌日、カオスラはアシスタントスタッフへのパワーハラスメントがあったとして黒瀬の退任を発表、第三者による調査・報
知られざる名匠、国内美術館では初の回顧展。「渡辺省亭−欧米を魅了した花鳥画−」が東京藝術大学大学美術館で開催繊細な花鳥画などが海外で高い評価を得たものの、次第に中央画壇から離れて市井の画家を貫き、没後は知る人ぞ知る存在となった渡辺省亭。その国内の美術館では初の回顧展「渡辺省亭-欧米を魅了した花鳥画-」が、東京藝術大学大学美術館で開催される。会期は3月27日〜5月23日(展示替えあり)。
プラド美術館が常設展を見直しへ。女性作家を重視し、ジェンダー問題研究にも助成金ヨーロッパの古典美術作品を多く所蔵しているスペインのプラド美術館が、女性アーティストなどの作品により焦点を当て、その常設展を再編成することがわかった。 ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤなどヨーロッパの古典美術作品を多く所蔵していることで知られるスペインのプラド美術館が常設展を再編成。女性や非ヨーロッパのアーティストの作品により焦点を当てるという。 同館は、1819年に歴代のスペイン王家のコレクションを展示する「王立美術館」として開館。1868年に「プラド美術館」と改称し、現在は、油彩画、彫刻、版画、ドローイングなど2万1000点以上の作品を収蔵。2012年の時点では、そのうちの約1300点が展示されており、約3100点がほかの美術館などに貸与されている。 昨年、同館は「Uninvited Guests
美しいハンドメイドの絵本で知られる、南インド・チェンナイの出版社「タラブックス」。ギータ・ウォルフとV.ギータという2人の女性が中心となって活動し、インド人にとっても馴染みの薄かったインド各地の多様な民俗芸術を出版に結びつけた。 タラブックスの絵本は、インドの民俗画家による絵を、ふっくらとした風合いの紙に版画の技法で印刷し、職人が糸で製本したもの。ハンドメイド本以外にも、教育や社会問題をテーマにした本や、装丁の形状にこだわった本など、ユニークな本を多数刊行している。 本展では、タラブックスの本づくりの全容を伝える初の展覧会。ハンドメイド本を中心に、本や原画、写真や映像などを通してその魅力を紹介する。
美術史上最大の謎のひとつが解決されたかもしれない。19世紀のもっともスキャンダラスな絵画、ギュスターヴ・クールベの《世界の起源》(1866)で描写されたモデルの正体が、ついに明らかになったという。 本作は、女性器に焦点を当てた胴体部分のみを描いているため、モデルを識別するのは極めて困難なこととされていた。しかし、APF通信によると、フランス文学者、クロード・ショップによる最近の研究により、バレエダンサーのコンスタンス・ケニオウが本作のモデルであることがほぼ確実だという。 何十年もの間、本作のモデルは、クールベの恋人、ジョアンナ・ハイファナンと考えられていた。しかし、本作で描かれた暗い陰毛がハイファナンの赤毛に一致していないことに疑問が残されていた。 いっぽう、ケニオウが「美しい黒眉」を持つということがある文章に残されている。また、本作が描かれた1866年の夏、オスマン帝国の外交官、ハリル・
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