「飛行準備万端」。6月8日に打ち上げるロシアの宇宙船ソユーズで国際宇宙ステーション(ISS)に向かう予定の宇宙飛行士、古川聡さんが飛行士を正式決定する最終試験に合格した。古川さんは16日、ロシア語と日本語で「素晴らしいクルーの一員であることを誇りに思う。宇宙でいい仕事をしたい」とあらためて抱負を述べた。 モスクワ郊外「星の町」のガガーリン宇宙飛行士訓練センターで、共に乗り組む米ロの2飛行士と記者会見した。3人はカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から出発し、ISSに約5カ月半滞在する予定。 古川さんは宇宙から東日本大震災の被災者と直接対話する機会をつくる意向で、現在調整が進んでいる。古川さんは「一日も早い復興のために、私ができることがあれば頑張りたい」と話した。(共同)