今夏、リコー新横浜事業所(横浜市)の1室が静かに改装された。2台の業務用3Dプリンターを設置した商談スペース「RICOH Rapid Fab新横浜」を作るためだ。複写機のパーツと3Dプリンターで造形したパーツの試作品を並べて展示。準備を終えたリコーが9月に「3Dプリント関連サービスへの参入」を発表すると、それは複写機大手の3Dプリンター製造への参入という形で世の中に伝わった。 キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長やセイコーエプソンの碓井実社長が過去に経営方針説明会などで3Dプリンター開発への意欲を語っており、当然、同じ複写機大手のリコーも、という見方が広がったためだ。3Dプリンターという呼称が複写機(2Dプリンター)に似ている影響もあるだろう。 だが、リコー新規事業開発センターAM事業室の大谷正樹室長は「リコー製の3Dプリンターを作ることありきではない」と言い切る。現実に、新横浜事業所に置かれ
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