洛西の西山山麓大原野にある正法寺の庭園「宝生苑」には、「鳥獣の石庭」と呼ばれる庭園があります。2024年2月6日から28日まで行われている「ECHO OHARANO 2024 “Deep breathing – 深呼吸”」の会場の一つともなっていることもあり、訪れた時に出会うことができました。 この冬枯れの時期でさらにこの日は曇っているにもかかわらず、京都の街並みから遠く、音羽山、千頭岳、稲荷山、醍醐山などの東山連峰を望む絶景にまさに息をのみ、しばし時を忘れて見入ってしまいました。 正法寺は通称「石の寺」とも呼ばれています。境内には600tに及ぶ巨岩が全国各地から集められており、石は視覚に収斂(しゅうれん)と膨張を起こすように設計配置されています。 池泉式・枯山水と両方が楽しめるこの庭園は、お堂の畳から眺めると庭石の形がぞう、ふくろう、しし、かえる、かめやペンギン、兎など15種類の動物
