温泉街にはつきものの、性に関するテーマパーク的施設「秘宝館」。昭和末期には全国20館以上あったものの近年は急減、今年1月から日本唯一の存在になったのが「熱海秘宝館」(静岡県熱海市)だ。昭和の香りが濃厚に残る同館には、いま若い女性客の姿が目立つという。本当だろうか? また、なぜここだけが生き残れたのか。実際に同館に足を運んでみた。(磨井慎吾) ■18歳未満、入館禁止 JR熱海駅から車で海沿いに約10分の距離にある「アタミロープウェイ」山麓駅。ここからゴンドラで上がってすぐの山頂駅と一体化した施設が、熱海秘宝館だ。入館料1700円(ロープウェイ往復券とセットだと1800円)。「大人のためのおとぎの国」というキャッチフレーズ通り、18歳未満は入館できない。 施設は3階建てで、開館は昭和55年。展示は等身大人形を使ったアトラクションを中心に、立体映像や性に関する民具の展示など、30以上ある。