ニューヨーク市立大学の哲学教授マッシモ・ピリウーチは、現代人の悩みの多くは自分では「どうすることもできないもの」によってもたらされていると語る。では、私たちはどのような心構えで暮らしていくべきなのか。 コントロールできるもの、できないものを分けるというストア哲学の考え方は、人生のあらゆる出来事に用いることができる。 たとえば、職場で昇進の候補になったとする。在職年数、勤務評価、同僚や上司とうまくやっていることを考えれば、昇進は当然かもしれない。結果は、明日わかる。そんなときは、ストア哲学の考え方に従えば、前夜は心安らかに眠り、翌朝は、どんな結果になったとしても、あきらめではなく自信を持ってそれに対応すればいい。 自信は結果によるものではない。結果はコントロールできないものであり、職場内の駆け引きや、上司のあなたに対する好感あるいは反感、同僚との競争など、多くの要因に左右される。自信は、自分
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