新国立競技場の建設に向けた手続きが進むなか、計画に対する批判が収まらない。建築家の槇文彦氏はこのほど、「ポストオリンピックの新国立競技場についての提言」と題する自らの対案をまとめ、日経アーキテクチュアに寄稿した。新国立競技場について、観客席上部だけに屋根を設ける「無蓋化」を提案。「国際子供スポーツセンター(仮称)」を併設するコンセプトを披露した。 提言では、日本スポーツ振興センター(JSC)が5月に公表した新国立競技場の基本設計案について、「様々な疑問点がコスト、維持費、性能について浮かび上がってくる」と指摘。天然芝育成や可動式屋根など具体的な疑問点を列挙している。そのうえで、無蓋化すれば、「計画は柔軟性を増し、建設費、維持管理費も一挙に削減し得る」、「スポーツ関係者の信頼が増大する」と主張。五輪後を見据え、子供のためのスポーツ施設を併せ持つアイデアを提案した。「無蓋化によって節約し得た膨
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