国内線・国際線併せて年間約4400万の乗客の安全を預かる立場にある日本航空のパイロット。平時も非常時も、強力なリーダーシップを発揮することを期待されていることは想像に難くない。航空機のパイロットは、リーダーの資質をどのように捉え、それをどのように磨いているのか。日本航空運航本部の運航訓練審査企画部の定期訓練室室長である荻政二さん、訓練品質マネジメント室室長の京谷裕太さんに話を聞く「リーダーの条件」と「訓練法」。 「リーダーシップ」は機長だけに必要なものではない 日本航空運航本部運航訓練審査企画部でパイロットの訓練を設計している訓練品質マネジメント室室長の京谷裕太さん(写真・左)、定期訓練室室長の荻政二さん(写真・右) ──「空の安全を守る」パイロットには、日々の業務の中でどのようなリーダーシップが求められているのでしょうか?乗務員とのチームワークなどで、パイロットが求められるリーダーシップ