終戦直後にシベリアに抑留された日本人が、収容所での生活や心情を克明につづった文章や絵画などがロシアで見つかり、先月モスクワを訪れた日本政府の調査団に開示されたことが分かりました。調査を行った厚生労働省は、こうした資料が開示されたのは1991年に調査が始まって以来初めてで、「貴重だ」としています。 シベリアに抑留された日本人に関する資料は、モスクワにある国立軍事古文書館で保管されていて、日本政府は、収容所での死亡記録などの資料について1991年から提供を求め、抑留中に死亡した人を特定する調査を続けています。 依然として1万5000人とされる死亡者が特定されていないことから、先月も厚生労働省の調査団が、軍事古文書館を訪れ、新たに見つかった170点ほどの資料を調査しました。 こうした資料がNHKにも開示され、このうち極東のハバロフスクの収容所の日本人たちが1947年に編集した「捕虜生活記録」には