先月はじめ、「出産間近で脳内出血の症状が見られた東京都内の女性(36)が7病院から受け入れを断られ、出産後に死亡」したという出来事があり、ちょっとした騒ぎになったのはご存じのことと思う。正直言って、私は全くこういう問題に興味を持てなくなっているので、大雑把な事情も、有名医師ブログを先ほど読んで知った程度である。 なんで興味をもてないかというと、医療側の十分かつタイムリーな医療供給が常にできるわけがないという本音と、どんな時でも最適な高度医療が受けられるべきだという幻想的要求が噛み合うことは、まずないと思われるからだ。医療を特別視するから問題が見えにくいので、一般的な商品⋅サービスで考えれば、常にほしいものがいつでもどこでもすぐに手に入るなんてことは、いかに便利になった今日この頃とはいえ、常に実現されるわけではないのは当然である。 医療には常に限界があり、制限のもとでベストを尽くすしかないの