福島県須賀川市。国道4号沿いに本社を置く当社は、震災によって3階建ての工場兼事務所が倒壊しました。 幸いにも、敷地内にいた従業員約130名は一人の重傷者もなく無事に避難することができました。 この経験を広く伝えるため、ここにその時の状況を記します。 2011年3月11日 午後2時46分、東北地方太平洋沿岸部で地震が発生。 ほどなくして本社を構える福島県須賀川市にも揺れが襲ってきました。 その時期、年明けから小さな地震が頻発していたこともあり、揺れ始めのほんのわずかな時間は「ああ。また地震か」と半ば慣れた感覚もありました。 しかし、その直後。揺れは震度6強を観測することになる激震となり、事務所の者はあわててデスクやテーブルの下に逃げ、工場の者は機械の下のスペースへ身を預けました。 強い揺れは5分間も続き、当社建物は南側から倒壊を起こしたのです。 (後の調査では、建物自体の強度の問題ではなく、