政府から関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について同意を求められている福井県の西川一誠知事は24日の記者会見で、「(電力不足が予想される)夏を迎えようとしているのに、いくら何でも政府の対応が遅すぎる。国益や長期的視点で原子力発電について、内閣として全ての国民にはっきり発言すべきだ」と述べ、同意判断には、原発の必要性について国の責任ある説明が不可欠との考えを示した。 電力消費地の関西圏で再稼働への慎重論が根強いことについて、西川知事は「消費地は福井県の(原発運転開始から)約40年の努力や苦労、恩恵に無感覚であってはならない。我々は関西の同意を待っているわけではない。消費地が電気をいらないというなら、福井が無理をして動かす必要はない」と苦言を呈した。