メディアは自民圧勝と報じていますが、実は大阪にいる我々からするとそうは見えません。 大阪では石原慎太郎氏が代表を務める日本維新の会が圧倒的に強かった。選挙速報が全国的な自民圧勝ムードを伝える一方で、近畿圏に限っては維新が多くの票を獲得したのです。 中央では自民党が与党になりましたが、大阪に目を向ければ府議会でも市議会でも自民党は野党なんです。つまり、地域政党である維新の会が大阪の与党として議席数を伸ばしたという見方の方が正しい。 メディアはもっと地方ごとの選挙動向を分析・検証すべきなのに、「全国でこういう結果が出たから地方も同じだ」と決めつけるのはあまりに大雑把すぎると思います。 また、私は今回の選挙で小選挙区比例代表並立制の限界が見えた気がします。橋下(徹)大阪市長が以前「ふわっとした民意」という表現を用いましたが、特定の政党を支持しない、いわゆる浮動票の中には次のような意見を持つ有権者