旧統一教会信者の2世として歩んだ半生を語る女性。亡くなった母親の持っていた数珠と霊感商法で購入させられたとする印鑑 旧統一教会信者の2世として育った島根県在住の30代女性が取材に応じた。教義の強制や経済的困窮を強いられた過去を語り「教会と親に人生を乗っ取られた」と訴える。専門知識を持つ弁護士が地方には少ない課題に直面し、同じような被害に苦しむ人たちを救うため、全国に法律相談窓口を開設し、連携が図られるよう声を上げる。(白築昂) 狭い事務所内に置いてあるホワイトボードに、びっしりと書かれた信者の名前。その横には数字とともに、献金を意味する隠語「K」の文字が並ぶ。幼少期に目にした情景が、いつまでも記憶から消えない。 旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の合同結婚式で出会った両親から生まれた「祝福2世」として育った。両親は「公職者」と呼ばれる教会の職員だった。 幼い頃はよく事務所のソファで寝かされ