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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (9)

  • 「お国柄」では済まされないいじめ問題の根の深さ

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔9月26日号掲載〕 日に来てから学校でのいじめの話をたびたび耳にしてきた。毎年のように悲劇が起きる。騒ぎは数週間で収まるが、忘れた頃に新たな悲劇が起きる。 いじめは日だけに限らない。いじめが原因でイギリスでは毎年推計15~25人の子供が自殺、アメリカでは毎日推計16万人の子供が登校を拒否する。フランスでは、教育省の調査によれば生徒の10%(20万人)がいじめを経験している。 いじめは特定の文化に固有の社会問題ではなく、むしろ人間のごく基的な性質と関連している。集団をつくる人間は仲間の1人をいじめて結束を強めようとする傾向がある。フランスの精神科医ニコル・カトリーヌによれば、「まだアイデンティティーが確立していない10代の若者は集団への帰属意識が強い。集団から抜けたり集団のルールに従わない人間はスケープゴートにされる」。 日では集団志向が非常に

  • アマゾンの出版破壊から取り残された日本 | 瀧口範子 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    人は今も「自炊」をしていると聞くたびに、気の毒で仕方がない。台所での自炊ではない。プリント版の書籍を自分で1ページずつスキャンしてデジタルファイルにし、自家製「電子書籍」として利用することを業界関係者は自嘲気味に「自炊」と呼んでいる。テクノロジー先進国の日当に起きているとは思えない、実に奇妙なできごとだ。 そしてそれを考えるたびに、アメリカでアマゾンがやっている文字通りの出版業界の破壊というか、破壊的イノベーションを思わずにはいられない。振り返ってみると、アマゾンは今やアメリカの出版産業をすっかり変えてしまっているからだ。 最初は、もちろんインターネットで書籍を販売することだった。書店を含め、これだけでもかなり大きなインパクトがあったが、電子書籍時代になって、間違いなくそれが加速化しているのだ。 たとえば、かなり安い価格で電子書籍を売り出したこと。また、自費出版したい作家たちに、

    アマゾンの出版破壊から取り残された日本 | 瀧口範子 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/03/24
    アメリカで電子書籍が普及したのは近くに書店が無い田舎に住む人口が多いという事もある。アメリカ以外の国ではどれくらい電子書籍が普及しているのだろうか。確かに日本の出版社は電子化に消極的だが。
  • 日本人が学ぶべき偽ツイッター「微博」の実力

    今週のコラムニスト:李小牧 〔3月7日号掲載〕 中国にあまり関心のない日人でも、先日起きた重慶市副市長の「失踪」事件には興味を持った人が多いだろう。副市長の王立軍(ワン・リーチュン)がよりによって、次期トップである習近平(シー・チンピン)国家副主席の訪米前に突然アメリカ総領事館に駆け込み、出てきたと思ったら「休暇型の治療」に入った。現在は関係部門が調査中らしい。 「性事」が専門の歌舞伎町案内人が中国政治を論じるつもりはない。私が注目しているのは、この事件での中国版ツイッター新浪微博(シンランウェイボー)の活躍ぶりだ。 王が駆け込んだ成都市のアメリカ総領事館の周りには、多くのパトカーが配置された。国同士の外交儀礼を無視した異常事態だが、それを暴いたのは微博のユーザーたちが次々にアップした写真だった。昨年夏に起きた高速鉄道の追突事故では、事故車両を現場で埋めようとした当局の動きを微博ユーザー

    日本人が学ぶべき偽ツイッター「微博」の実力
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/03/16
    中国版Twitter「新浪微博」とその人々に対する影響力について。政府の検閲は激しいが、2chと同様に隠語を多用したりニュースのキャプチャー画像を貼り付けたりして情報を拡散。
  • 「カロリーベース」という幻想を捨てれば日本の農業はハイテク産業になる

    TPP(環太平洋パートナーシップ)に対して農林水産省や農業団体は「関税が撤廃されたら日の農業は壊滅する」という。土地の狭い日の農業は高コストで、海外の安い農産物が入ってきたらひとたまりもないというのが彼らの主張だ。しかし世界第1位の農産物輸出国はアメリカだが、第2位はどこか、ご存じだろうか。 オランダである。面積は4万平方キロと日の1割強。農地面積は世界の0.02%しかないのに、農産物の輸出額は世界の1割近い。農家一人あたりの年間輸出額は14万6000ドル(約1100万円)と、世界トップだ。その主力はよく知られている花や観葉植物だが、トマト、ズッキーニ、パプリカなどの野菜も多い。しかもその輸出額は毎年のびている。高級農産物は成長産業なのだ。 他方、日の農水省は「カロリーベース」の料自給率を高めることを政策目標にしている。日で消費される農産物のうち、国内生産の比率は金額ベースでは

    「カロリーベース」という幻想を捨てれば日本の農業はハイテク産業になる
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/11/18
    日本の農業GDPは世界第5位、。作物の種類でみると、ネギとホウレンソの生産額が世界第2位、イチゴが第6位、卵が第4位。日本の食料自給率はカロリーベースで換算しているため意図的に低い値が出されている。
  • 電子書籍革命で攻めに転じた米出版社、守る日本の出版社

    いったい、電子書籍にはどんな価格が適正なのだろうか? 実は今のところ、その正解を知っている人間は誰もいない。電子書籍では日の数年先を行き、無数に出版されているアメリカでも、価格はまちまちだ。同じ書籍でも、注意深く見ていると時々値段が変わっていることもある。 ただ、ハードカバーの単行と値段がほとんど変わらない日電子書籍に比べると、アメリカでは格段に安い。アメリカではハードカバーの単行が日よりずっと高く、平均して25ドルほどの価格がついているが、電子書籍ならば10ドル前後が普通。だいたい半分、あるいはそれ以下の価格で買えるのだ。 この価格破壊を先導したのはアマゾンだった。新しい市場を開拓するために出血サービルで激安値段をつけるのは同社の常套手段。電子書籍でも同様で、ほとんど持ち出しの9.99ドル均一で売り出し、電子書籍の普及に大いに貢献した。 ただ、電子書籍に安値を付けたのはアマゾ

    電子書籍革命で攻めに転じた米出版社、守る日本の出版社
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/11/04
    マーク・ザッカーバーグの「最大のリスクは、一切のリスクをとらないこと・・・非常に変化の早い世界で、唯一失敗が保証されている戦略はリスクをとらないことだ」という言葉を連想する。
  • 憂鬱な「空気」

    「なんでおれは、このアカウントをフォローしてわざわざ自分を暗い気分にしてんだ?」 数年前、在北京のある華僑がツイッターでこうつぶやいていた。「そりゃ、自業自得だろ」と思ったわたしもいつのまにやらそのアカウントをフォローし、1時間ごとにそれが発するつぶやきをできれば見たくない、しかし見てしまう、という同じジレンマに陥っている。 そのアカウントとは「@BeijingAir」(https://twitter.com/beijingair )。北京にあるアメリカ大使館が敷地内に機器を持ち込み、大気中の粒径2.5μm以下の粒子状物質濃度PM2.5とオゾンの状態を監視、それを1時間ごとにつぶやいているアカウントだ。これを書いている時点でのPM2.5観測結果はずっと、「Very Unhealthy」(非常に不健康)「Hazardous」(有害)が並んでおり、これを見て落ち込まない方がどうかしている。 し

    憂鬱な「空気」
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/10/30
    どうも半端なくヤバいレベルにある北京の大気汚染。その状況はTwitterアカウント@BeijingAir で1時間ごとに実況されている。
  • 外食怖い

    「もう外は怖いよ」。いつもは泰然としている、ある文化人と一緒に夕を取る約束に出向いたら、彼は現れるなりこう言った。彼や彼の周囲の友人とはよく中国の暗い部分の話をするが、こんなに暗い顔をしている彼は初めてだった。 きっかけは9月中旬に明らかになった、有名四川料理チェーン「俏江南」の南京店で再生油が使われていたというニュースだ。中国語で「地溝油」と呼ばれる再生油の再利用問題は、昨年初めに中国の政府系メディアが大々的に報道して撲滅キャンペーンを張ったことが日でも「下水油事件」として報道されたので、ご記憶の方も多いはずだろう。 もちろん、彼も昨年のニュースは知っているし、顔をしかめていた。しかし、今回名指しされたのが全国で支店展開する大型店舗で、また経営者が超有名芸術家の作品をオークションで競り落として有名になったり、他にも社会エリートに人気のクラブを運営する社会的地位のある人物なので、周囲

    外食怖い
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/10/11
    社会に対する信頼が形成されていない中国では物を買ったり食事をしたりという行為も売り手と買い手が壮絶な駆け引きを行う場である。地溝油問題などの背景には自分さえ良ければ他人は関係ないという価値観がある。
  • こんなに政治家がダメでも日本が機能している理由 | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔7月27日号掲載〕 アメリカの作家ポール・セローはかつて、東京があまりに効率的なのに感服して「これは都会じゃない、機械だ」と評したことがある。 確かに東京は最高に効率的な都会の1つだ。しかも人間に頼らず、自力で機能しているらしい。13時24分に到着予定の電車は13時24分ぴったりに到着するし、荷物は指定した時間にきちんと届く。忘れ物をしても、たいていは戻ってくる。この街に「想定外」はない。 東日大震災が発生した3月11日も、東京で印象的だったのは混乱ではなく秩序だった。あれがパリなら略奪が起きていただろう。アメリカ人も、大型ハリケーン「カトリーナ」がルイジアナ州を襲ったときは大混乱に陥った。 だが日は違った。外資系の銀行に勤める友人は、3月11日の午後4時に金融庁に電話して、いつもどおりに営業終了後の報告が必要かと聞いたそうだ。すると金融庁の職員

    こんなに政治家がダメでも日本が機能している理由 | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/08/02
    この言葉が格好いい→"アメリカの作家ポール・セローはかつて、東京があまりに効率的なのに感服して「これは都会じゃない、機械だ」と評したことがある。"
  • アメリカの家の前にはなぜ芝生があるのか? | やじうまUSAウォッチ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    アメリカの郊外住宅地のアーキタイプ、レヴィッタウン 「Get off my lawn(わしの芝生から立ち退け)!」 映画『グラン・トリノ』で、ライフルを構えたクリント・イーストウッドがチンピラたちに怒鳴った時、アメリカ映画館では爆笑が起こった。 なんで? アメリカ人に聞いてみると、あのセリフは頑固ジジイが庭に入って来た近所の悪ガキを叱る時の常套句だそうだ。昔、日にもいたでしょ。子供嫌いのジイさん。野球のボールがそのジイさんの庭に落ちたりすると怖くて入れないわけ。 でも、アメリカの場合、芝生にはもっと重要な意味がある。アメリカン・ドリームの象徴なのだ。 自分が生まれて初めて芝生を持ったのは2007年。住宅バブルのピークで家を買ったのだから大馬鹿だったが、それは置いといて、感慨深かったのは、前庭の芝生に立った時だ。 アメリカ映画テレビで観た一戸建てには必ず前庭に芝生がついていた。わずか1

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    kinghuradance
    kinghuradance 2010/10/23
    前庭の芝生はアメリカン・ドリームの象徴。そのため、アメリカ人は前庭の芝生の維持に多くの精力と大量の水を消費する。
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