エチオピア北部の町ゴンダルは、年間降雨量が極端に少ない地域。激しい干ばつに見舞われ、土壌もやせ細り、この地で農業を営む人々は町を捨て、他の地域に移っていく人が多いそうです。そんなゴンダルの農家を救い、過酷な気象条件を逆手にとった温室が、いまこの地を救おうとしています。 露を集めて散水 雨量の少ない土地でも 植物が育つ温室 多機能型温室Roots Upで、不毛の地の再生プロジェクトに取り組むのは、エチオピアで活動するNPO団体「Roots Up」。彼らがデザインした温室のイメージ図が上の写真です。 この温室、ただ食物を育てるだけでなく、農作業に必要な灌漑用水、さらには安全な飲み水の確保もできてしまう。乾燥した大地に合わせてデザインされた、まさに多機能なグリーンハウスなのです。 日中、温室内の温度は上昇し続け、ハウス内部には暑い空気が閉じ込められます。この熱が、植物の成長を促す湿度を内部に充満
![過酷な環境でも農作物が実る魔法の「グリーンハウス」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6510174f7a7cb93a974fb3acbe248adf5044ab2e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg.tabi-labo.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2015%2F10%2F9e1007_09f879111e29e05430cabd50a967916ce38_srb_p_641_361_75_22_0.50_1.20_0.jpg)