沖縄県の米軍普天間飛行場の移設に伴って名護市辺野古に建設予定の代替施設の形状を巡り、17日夜の首相官邸での関係閣僚会議で、前原外相と北沢防衛相の意見が対立した。 米側は春の日米首脳会談に向け、判断を急ぐよう求めているが、日本側の足並みがそろわなければ、問題の決着はさらに遅れる可能性もある。 自民党政権では、騒音被害の低減などのため、代替施設の滑走路を2本の「V字案」とすることで米側と合意していた。しかし、鳩山政権は昨年5月、移設先を辺野古とする一方、滑走路の形などは明示しない日米合意をまとめた。昨年8月の日米専門家協議の報告書は、「V字案」に、代替施設の建設に伴う環境破壊が小さいとされる、滑走路が1本の「I字案」を加えた両論併記となった。 首脳会談前の進展を図りたい前原氏は会議で、すでに米側の理解を得ている「V字」での決着を主張した。北沢氏は反論し、さらに18日の閣議後の記者会見で、「沖縄