朝日新聞社と編集委員らを提訴し、記者会見する東大医科学研究所の中村祐輔教授(左)と「オンコセラピー・サイエンス」の角田卓也社長=8日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ 東大医科学研究所(東京都港区)が開発し、医科研付属病院で臨床試験中のがんペプチドワクチンについて、患者が消化管出血を起こしていたのに提供先の医療機関に伝えていなかったと朝日新聞が報じた記事中、ワクチンの開発者とされた医科研の中村祐輔教授と医科研発のベンチャー企業、オンコセラピー・サイエンス社(川崎市)は8日、正確性を欠く記事で名誉を傷つけられたとして、朝日新聞社(東京都中央区)と執筆した編集委員ら2人を相手取り、計2億円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。 問題とされるのは、朝日新聞が10月15日付朝刊1面で報じた「臨床試験中のがん治療ワクチン 『患者が出血』伝えず 東大医科研、提供先に」のほか、社会