田中防衛相は3日、沖縄防衛局長による講話問題の決着を先送りした。 自民、公明両党の連立政権時代の状況を調べ、反撃するのが狙いだ。ただ、当の田中氏は、閣僚としての資質を疑わせる言動を繰り返しており、野党側は田中氏に攻撃の照準を合わせている。 田中氏は3日の衆院予算委員会の集中審議でも“失態”を演じた。沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に関し、「手順書を持っている」とした自らの発言について、「(時期を示した)工程表はない。表現間違いだった」と前言を撤回した。ところが、委員会の正式な手続きを踏まずに申し出たため、中井洽委員長から「勝手に軽々しく訂正しないように」と注意を受けた。防衛関係の基礎的な知識不足も重ねて露呈した。自衛隊の前身となった「警察予備隊」について、「警察予備軍」と繰り返し、ヤジで間違いを指摘されて言い直した。