静岡県にある浜岡原子力発電所について、中部電力が南海トラフの巨大地震で想定される揺れを分析したところ、5号機では、国内の原発で最大クラスの1900ガル程度になることが分かり、年内に終えるとしていた対策工事を、来年度末まで延期することを決めました。 中部電力によりますと、国が先月公表した南海トラフの巨大地震の想定を基に浜岡原発の揺れを分析したところ、5号機では、これまでの1000ガルを上回り、国内の原発の原子炉建屋で想定される揺れとしては最大クラスの、1900ガル程度になったということです。 5号機では、地下にある揺れを増幅しやすい地盤が影響しているということで、中部電力は、5号機の耐震性を強化するほか、津波対策の高さ22メートルの防波壁などで設計を見直す必要があるとして、年内に終えるとしていた対策工事を来年度末まで延期することを決めました。 浜岡原発の対策工事が延期されるのは、2度目です。