麻生太郎財務相兼金融担当相は10日の記者会見で、かんぽ生命保険の不正販売問題を受けた日本郵政の経営改革について「言うのは簡単だけど、意外と大変だ。社風を一新しますなんて話はうそ八百。できっこないんだから」と述べた。日本郵政グループは元総務相の増田寛也日本郵政社長ら新経営陣が9日に会見を開き、出直しを誓ったばかり。「麻生流」…
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」について、8日の菅義偉官房長官の記者会見でも質問が続いた。招待者の数が膨張し続けた理由について菅氏は「過去に招待した方をお呼びしないのは難しいという場合もあったのではないか」などと答えた。主な一問一答は次の通り。【政治部/統合デジタル取材センター】 ――桜を見る会の招待者の増加について。例年1万人ほどだった招待者は安倍政権下で年々増加し、2019年は1万5000人まで膨張した。特に首相枠や自民党枠など政治家推薦に絡む招待者の増加が顕著で、国立公文書館の05年の資料に基づくと、19年までの14年間で政治家枠は約5000人増えている。安倍首相は昨年11月15日に「…
報道写真展を訪れ、写真にサインをする安倍晋三首相=東京都中央区の日本橋三越本店で2019年12月21日、藤井達也撮影 「そんな1年だっけ?」。思わずそうツッコんでしまったのは記者だけだろうか。安倍晋三首相が「報道写真展2019」を見て「日本が世界の真ん中で輝いた年になったのではないか」と語ったのである。確かに、改元や新天皇即位の祝賀行事、ラグビー・ワールドカップなど、明るいニュースはあったが、豪雨や台風などの災害は忘れられない。「真ん中で輝いた」と表現した安倍首相の真意はどこにあるのだろうか。【江畑佳明/統合デジタル取材センター】 安倍首相は東京都内で開かれた写真展で21日、会場の写真を見て回った後、記者団の囲み取材に応じてこう述べた。
「桜を見る会」で、招待者との記念写真に納まる安倍晋三首相夫妻=東京都新宿区の新宿御苑で2019年4月13日、喜屋武真之介撮影 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」に、妻の昭恵氏の出身学校の後輩や主宰する女性フォーラムの参加者が複数招待されていたと関係者が証言した。23日の参院内閣委員会理事会で、政府は「幅広く希望者を募る過程で昭恵夫人からの意見もあった」と回答したが、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上にも私的に交流する参加者の書き込みが多数確認され、内閣府が「各界功績者」とする推薦基準を逸脱している可能性が浮かんだ。 関係者によると、昭恵氏から推薦を受けたとみられる参加者の中には、出身校の聖心女子学院の後輩や、昭恵氏が校長を務める女性フォーラム「UZU(うず)の学校」のパネリスト、農業関連のNPO理事らが複数含まれていた。安倍政権になってほぼ毎年招待されている参加者もおり、3月
「みんなちがって、みんないい」。安倍晋三首相は臨時国会初日の10月4日、所信表明演説で金子みすゞさんの詩「私と小鳥と鈴と」の一節を引用し、多様性を認め合う社会の重要性を強調した。しかし、今月9日に閉会したこの国会を通じて目立ったのは、障害者雇用に触れた「桜を見る会」の名簿廃棄問題への釈明や「決めつけ」のヤジなど、首をかしげるものばかり。あの所信表明はなんだったのか。 うさんくささ 「受け狙いすぎて気持ち悪さを感じる」と話すのは、コラムニストの小田嶋隆さん。「安倍政権は、自分たちがやりたいことからの逸脱を許さないような雰囲気があります。政権とかけ離れた美辞麗句が並び、どうしてもあざとさやうさんくささを感じてしまいます」。ジャーナリストの青木理さんも「支持を得るためのものだったのでしょう。臨時国会の態度は言っていることと全く違った」と語った。 演説を振り返りたい。「『みんなちがって、みんないい
首相主催の「桜を見る会」を巡り、17日午後の記者会見でも菅義偉官房長官への質問が続いた。招待客や会の費用負担などについて繰り返し問われたが、いずれも明快な回答はなく、「事務方に聞いて」などと回答する責任を回避する場面も目立った。【統合デジタル取材センター/政治部】 首相の推薦枠?60番「使用目的を終え、内閣府は情報を保有していない」 ――きょうの衆院内閣委員会理事会の内容について確認させてください。政府側は野党側が提出した質問事項について、ジャパンライフ元会長の招待状に記載されていた「60番」について「調査する必要はない」と回答した。野党側からは繰り返し要望があった項目だが、なぜ調査が必要ないと判断したのか ◆その席でも説明されたと思いますけども、受付番号は招待状の発送を効率的に行うため、便宜的に付しているものと聞いており、会の終了を待って使用目的を終えることから内閣府において、これらの情
菅義偉官房長官の16日午前の記者会見では、首相主催の「桜を見る会」に反社会的勢力(反社)が出席した疑惑に関連し、政府が「反社の定義は困難」と閣議決定したことを受け、企業から懸念が出ているとの質問が出た。菅官房長官は、政府が2007年に反社を「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人」と定めた指針は「まったく変わっていない」と述べたうえで、反社との関係について「お困りであれば警察にご相談いただければ」と語った。主な一問一答は以下の通り。
菅義偉官房長官の11日午前の記者会見では、首相主催の「桜を見る会」出席者に関連して「反社会的勢力の定義は困難」とした閣議決定についてやりとりが続いた。「企業に混乱を与えるのでは」との質問に「民間企業は反社会的勢力との関係の遮断のための取り組みを着実に進めている」などと正面から答えない場面もあった。主な一問一答は次の通り。【統合デジタル取材センター/政治部】
閣議に臨む安倍晋三首相(中央)と閣僚たち=首相官邸で2019年12月10日午前10時3分、大西岳彦撮影 政府は10日、「反社会的勢力」の定義について「その時々の社会情勢に応じて変化し得るものであり、限定的・統一的な定義は困難だ」とする答弁書を閣議決定した。政府による「反社会的勢力」の過去の使用例と意味については「政府の国会答弁、説明資料などでの使用のすべての実例や意味について、網羅的な確認は困難」とした。 立憲民主党の初鹿明博衆院議員の質問主意書に答えた。
参院本会議で自身主催の「桜を見る会」を巡る問題について自民党議員の質問に答える安倍晋三首相=国会内で2019年12月2日、川田雅浩撮影 首相主催の「桜を見る会」の招待者名簿を、野党議員が資料要求した直後に内閣府が廃棄した問題で、安倍晋三首相は名簿を廃棄したのが「障害者雇用職員」だったと2日の参院本会議で明らかにした。4月の「桜を見る会」終了後、すぐに廃棄できなかった理由の一つとして、担当職員が「障害者雇用で短時間勤務だった」ことを挙げたが、インターネット上では「障害者と公表する必要はない」「なぜ個人情報を公開するのか」などの批判が相次いでいる。【大場伸也、中川聡子/統合デジタル取材センター】 「職員の勤務時間との調整を行った結果」 首相は2日の参院本会議で、招待者名簿を廃棄した経緯を問われ、こう答弁した。 「招待者名簿については、会の終了をもって使用目的を終えることに加え、これを全て保存す
安倍晋三首相の「桜を見る会」を巡る問題に関して、内閣府のシュレッダーを視察しようと同府の担当者たち(右)に詰め寄る野党合同の追及本部の議員たち(左)=東京都千代田区で2019年11月25日午後3時36分、川田雅浩撮影 立憲民主党などの野党議員は25日、内閣府を訪れ、「桜を見る会」を巡る疑惑の解明に向け、招待者名簿を処理したとされるシュレッダーを視察しようとした。だが、職員は「アポイントがない」などと拒否。共産党の小池晃書記局長は「隠蔽(いんぺい)体質極まれりだ。内閣府は伏魔殿か」と批判した。 立憲や共産の衆参8議員が内閣府を訪れた。職員は「シュレッダーが稼働中だ」「責任者がいない」などと視察をさせなかった。野党側は「稼働していない執務時間外なら見られるだろう」と食い下がったが、約2時間の押し問答の末に「官房長の判断でだめと決まった」と押し切ら…
首相主催の「桜を見る会」を巡って、安倍晋三首相が20日の参院本会議で、これまでの説明を事実上、修正した。菅義偉官房長官と内閣官房との説明にも食い違いが生じており、野党は「虚偽答弁ではないか」と批判を強めている。 「関与していない」「取りまとめ」が「最終的なとりまとめ」に 首相が事実上の答弁修正をしたのは、招待者の人選への関与についてだ。首相は今月8日の参院予算委で、共産党の田村智子氏の質問に「主催者としてのあいさつや招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめ等には関与していない」と明言した。 ただ、20日の本会議では招待者の推薦に関しては「推薦者について意見を言うこともあった」と述べ、関与があったことを明らかにした。そのうえで「内閣官房や内閣府が行う招待者の最終的なとりまとめには一切関与していない」と繰り返し強調した。野党側はこれに「国会で虚偽の答弁をした」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)など
主催した「桜を見る会」であいさつする安倍晋三首相(中央)=東京都新宿区の新宿御苑で2019年4月13日午前9時1分(代表撮影) 内閣府の大塚幸寛官房長は20日の衆院内閣委員会で、首相主催の「桜を見る会」の招待者名簿を野党から資料要求された5月9日に廃棄したことについて、遅滞なく大型連休前に廃棄しようとしたもののシュレッダーが空いていなかったから連休後になったと説明した。資料要求した本人の共産党の宮本徹氏への答弁。宮本氏は「国会の監視を逃れるために資料要求の日に廃棄する。民主主義の危機だ」と反発した。 宮本氏は国会での質問に備え、5月9日に資料を要求したという。内閣府の招待者名簿の保存期間は1年未満。大塚氏は「廃棄分量が多いので、通常の事務室にあるシュレッダーではなく大型のシュレッダーを使おうとしたら、なかなか各局の使用が重なった。担当職員も基幹業務職員ということもあり、もろもろの調整の結果
首相主催で開かれてきた「桜を見る会」は、安倍晋三首相の地元(山口県下関市など)からの参加者を事実上、首相の事務所が取りまとめていたことが明らかになった。一方、会の前日に催された前夜祭を含めたツアーは、地元旅行会社の企画という格好になっていたとみられ、野党や識者からは疑問の声が上がる。首相側は、なぜこのような処理をしたのか。 野党、識者 疑問の声 関係者らの証言では、首相の地元支持者らは、東京への移動や宿泊、観光などがセットになったツアーの一環として、会に参加していた。マスコミに公表される首相の動静によると、前日には「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」などの名称で夕食会が催され、首相も出席している。会場は東京都内の有名ホテル宴会場で、5年間で最も多く使われた宴会場は、立食形式なら最大で約500人収容できる。 参加者のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などには、前夜祭について「下
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