手順自体は、一般的なISOよりもむしろ簡単だ。端的に言えば、管理システムを構築し、PDCAを回していくということなのである。手順を簡単にまとめた下図を参照しつつ、読み進めてもらいたい。 まず第1に目標を定め、規程や体制を構築する。目標とは、管理目的をどのレベルで達成するか? ということである。もちろん、ライセンスが「足りない」という状態は論外である。「ライセンスに不足がない」ということは前提として、たとえば、過剰ライセンスは何%以内に抑えるとか、非稼働PC は何%以内にするというような目標となる値を定めるのである。 次に現状を把握する。最初に目標を定めたことで、どういう管理手法・管理体制にすれば良いかが明確になり、規程の詳細、たとえば、現状把握の回数とその方法とか、管理台帳の更新頻度、部門管理か全体管理か、といったことを決めていくことができる。 次に、現状と目標との差分を明確にする。その差