インフォメーション・アーキテクチャの設計パラダイムが変わりつつあります。この変化は、サービスデザインというパラダイムとも深く関係しています。 対象読者 情報建築(インフォメーション・アーキテクチャ/IA)という言葉を知っている人を対象とした文章です。 客観的情報を扱う古典的アプローチから、主観的経験を扱う現代的アプローチへ 情報建築の古典的な設計アプローチ 1 の端緒となった記念碑的な著作は、ローゼンフェルドとモービルによる『Web情報アーキテクチャ』です。 2 その表紙のイラストから「シロクマ本」とも呼ばれています。著者らのバックグラウンドは図書館情報学 3 という分野です。私見ですが、現代的なアプローチに比べると、ウェブサイトというモノ(アーティファクト)や、情報「そのもの」に注目するアプローチだと思います。 一方の現代的アプローチは、ユーザー・エクスペリエンスという抽象的な物事を重視