「アトリエ・ディオン」は、サンフランシスコ周辺のコーヒー焙煎所やレストランから熱烈な支持を集める陶芸工房。そのオーガニックな仕事術と、背後にある日本の手仕事について、ディオン夫妻に迫ります。 文・茶太郎豆央、写真・菅野亜以 米紙ニューヨーク・タイムスが、カルフォルニア州オークランドを「次世代のウィリアムズバーグ」と書き讃えた。ウィリアムズバーグとはニューヨーク・マンハッタンからブルックリン・ブリッジを渡った先のブルックリン地区。20年前程から地価高騰のマンハッタンを追われたアーティストたちが集まり、ギャラリーの一大集積地となった。こうして文化発信の中心地として注目を浴び、近年マンハッタンとブルックリンの地価が逆転する現象まで起きた。 同じことが、今オークランドでも起きている。この新しい文化が次々生まれる街に、若き陶磁器作家夫婦が工房を構えている。サードウェーブコーヒー界で最も有名だといって