資料の収集は、まず収集方針を定め、それに基づいて選書・購入等を実施し、構築された蔵書について評価をする、さらにその評価によって収集方針が修正される、というサイクルで行われるといえる。この中の蔵書評価について国立国会図書館を例に取ると、電子化の影響を強く受けている外国雑誌について、また日本関係図書についても部分的に、蔵書評価を実施してきた。本調査は、蔵書評価に向けたこうした動きの一環として、平成17年度に実施したものである。 第1章では、蔵書評価の手法に関する近年の研究動向をレビューし、どのような手法があるのかを整理した。第2章は、海外の図書館における蔵書評価の現況をアンケート調査の結果に基づいて分析・考察している。これらの結果を踏まえて、国立国会図書館が所蔵する図書館情報学関係の外国図書を対象に、書誌類・引用文献リストを利用したチェックリスト法に基づく蔵書評価を試みた結果を第3章にまとめた
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