世の中に「仕事のできる人」が少ないのはなぜか。その背景には、あらゆるジャンルで進行している「スキルのデフレ化とセンスのインフレ化」がある。共著『「仕事ができる」とはどういうことか?』(宝島社)を出した2人が、この問題について徹底対談した。前編は「仕事の向き不向き」について――。(前編/全2回) 「仕事ができるようになりたい」という人はたくさんいるが… 【楠木建(一橋大学大学院 教授)】2019年12月に山口さんとの対談をまとめた、『「仕事ができる」とはどういうことか?』(宝島社)を出版したわけですが、この本の起点になった問題意識はけっこう単純で、「多くの人が仕事をできるようになりたいと思って、それなりの努力をしているのに、仕事ができる人が依然として稀少なのはなぜか」ということでした。 たとえば、東京一極集中が進むのは「地方よりも東京に住みたい」という意志を持っている人が多いからで、そうした
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