(日本のことに詳しくない)外国人に日本のことを聞けば、かなりの人が「スシ・ゲイシャ・サムライ・ニンジャ」と答えると思うけれども、日本人だって日本に対する固定されたイメージに縛られている。固定されたイメージは、アイデアの枯渇の原因になる。固定されたイメージは誰もが共有するものだから、皆によって出涸らしも出ないほどに消費されているからだ。そういうわけで、国家とか社会、それに文化を含めたこれからの日本を考える上では、「日本的ではない日本」をより重視する必要がある。現代は常に、日本的ではない日本を模索する過程であり、それを視座に置いておかないと、世の動きがつかみづらくなると思う。 そういうわけで、『靖国参拝』について。 「ポスト小泉」の最有力候補である安倍晋三官房長官が4月に靖国神社を参拝したことは、9月の総裁選を控え「8・15」参拝を回避する一方で、実績を作ることで党内の参拝支持勢力への配慮を示