生命活動として極めて正常 (単行本) 作者:八潮 久道KADOKAWAAmazon 「生命活動として極めて正常」は全7編のSF短編集です。 全編を通して感じるのは皮肉っぽいユーモア。ありえないはずなのにありえそうな奇妙なリアリティを伴った、ついくすっとしてしまうのだけれどもなんとなく笑ってはいけないものを笑ってしまっているという感覚を突きつけてくる、そういう短編集でした。 インターネットで見かけるあれやこれやをうまい具合にSFとしてまとめたお話が勢揃いですので、インターネット大好き人間(私もそうです)には、おすすめです。 この中の「老ホの姫」が面白すぎたので、その感想を記録しようと思います。 「老ホの姫」は、入居者33名中32名が男性という老人ホームの、姫(男性)と騎士たち(男性)のお話です。 何を言ってる? え、どういうこと? などとお感じになる方もいらっしゃると思いますが、私も最初はそ