1954年3月1日に米国の水爆実験によって焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくしたビキニ事件を語り継ぐ「第31回6・30市民集会」が30日、焼津市焼津文化会館で開かれた。市民約千人が出席し、核兵器の廃絶や平和の実現に向けて決意を新たにした。 被災の半年後に死亡した同漁船の元無線長久保山愛吉さんらに黙とうをささげた後、運営委員会長の中野弘道市長が「市民一丸となって核兵器廃絶の灯を燃やし続け、事件を後世に語り継いでいくことが焼津市の役目。平和都市・焼津の実現に向けて市民と歩んでいく」と式辞を述べた。 市内の小中学生を代表して大富小と大富中の児童・生徒が合唱を披露し、同事件や平和、核兵器廃絶を題材にした作文を発表した。最後は出席者全員で「核兵器の無い平和な世界の実現に向かってまい進する」との「誓い」を採択した。 事件は太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁で起き、第五福竜丸など多くの漁
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