二酸化ケイ素は自然界に広く分布し、幅広い産業用途を持つ物質。科学者たちはそれを有機細胞にコーティングすることで、細胞の死後も生前同様、時にはそれ以上に機能し続けるゾンビ細胞を作り出した。 神をも怖れぬこの技術を開発したのは、アルバカーキーのサンディア国立研究所と、ニューメキシコ大学の研究者たち。シャーレの中でケイ酸に浸され、400℃で熱せられた細胞は有機部分が蒸発し化石化するが、生前の形をほぼ留めるだけでなく、死後も“作業”を続ける。さらに生きている細胞よりもはるかに高い温度と圧力に耐えることが可能という。 この技術は、ナノテクノロジーの今後に大きな役割を果たしそうだ。研究者のリーダー、Bryan Kaehr氏は「研究者にとって、3Dでナノレベルの任意な構造を造るのは非常に困難だが、この技術では自然がその部分を担当している」と語る。燃料電池やセンサー技術などの開発に寄与し、商業化されるだろ
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